そうめんを茹でる。

すでに春を感じる昼下がり。

さえずる小鳥、公園ではしゃぐ子ら、遠くに走る50ccバイクのエンジン音。

穏やかであり、のどかな休日。
僕は遅い昼食の準備をしていた。

小さめの家庭用寸胴鍋、煮え立つ湯の中で対流するそうめん。

少々飲み過ぎた翌日の定番。

僕はおもむろにトングで一度に掴めるだけのそうめんを湯から上げた。

次の瞬間、ベランダに出る掃き出し窓にむかって思い切り投げつけた。

何を? そうめんを。(トングごと)

パンキッシュ。

アナーキー。

刹那主義。

何と表現したらいいのだろう。

そうめんは窓にひっついたのち、床に順に落ちていった。

何てことだ、部屋は大惨事だ。

これは1989年発行の「HOW TO コツ」に書かれていた生活の知恵なのだ。
マヨネーズに続いて早くも二度目の登場だ。

その本によると、ちょうど良いゆで加減なら窓にひっつくそうな。
むむむ。

「やべ、時間測るの忘れてた」
「そうだ、窓に投げればいいんだった」

そんな人はいないよねぇ。
ビバ!昭和の知恵。

明日は春分の日。
祝日なので13:00オープンです。




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