通いたい酒場とは
例えば「通いたい酒場とは」と不意に問われたならば、私は「安いこと」と即答する。大きめの声で。これが大正義、マジョリティ、と思ってこれまで生きてきたが、どうも最近は違うらしい。
巷の紳士、淑女が挙げる第一条件はズバリ「美味しいこと」なのだそうな。なるほど、確かに安いことより大切な要素かもしれない。
物あまりの現代、飽食の世代の我々は自由に食事を選べるようになった。しかしその代償として身体には様々な不具合が生じている。文明は絶えず進化して生きやすくなった感のある今日ではあるが、人間そのものは退化していると言えるのかもしれない。かつて「俺たち都会で大事な何かをなくしちまったぜ」と歌ったチェックのグループがいたがそれは今の話題には関係がないのである。
他にも「雰囲気がいい」「居心地がいい」「ひとりで入りやすい」とか条件を挙げれば枚挙にいとまがない。価値観は人それぞれで千差万別なわけだからそれでいいのだ。だって言いたい事も言えないこんな世の中はポイズンなのだから。
今回お店を立ち上げてこれらの条件は全てクリアしたと自負している。美味しいのに安くて、雰囲気抜群で、なおかつ居心地が良くて、さらにひとりで入りやすいのだ!(個人の感想です)
話のタネに一度どうですか?
誰か来てくれるかしらと、ひとり汗ばむ初秋の昼下がりなのです。
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